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2019-05-24

腰痛治療の専門家が本気で教える!腰痛の根本的な原因とその改善方法

腰痛ってどうしておきるのかよくわからないですよね?

でもどこかに相談したいですよね。
しかしどこに行ったらいいのか、ちゃんと治るのか。
不安ですよね。

正しい知識と対処法を身につけ、腰痛を改善させましょう。
腰痛の方は日本では10人に1人以上、1,000万人以上いて、さらに80%以上の方が腰痛を経験するといわれています。


厚生労働省 腰痛対策より引用

実際に腰痛と一言にいっても多種多様なものがあり、また、原因が1つではないことの方が多いです。
さらに上図が示すように、原因がはっきりしない腰痛が全体の85%であると厚生労働省は発表しています。
すごいことですね。
これは、西洋医学を軸としたドクター達が、腰痛はほとんどよくわからない!といっているようなものです。
しかし、わかってきていることも多々あります。

腰痛の原因は?

そもそもなぜ腰痛はおきてしまうのか。
要素として以下のものがあります。

  • 姿勢
  • ストレス
  • スポーツ歴
  • 出産経験
  • 筋膜
  • ヘルニア
  • がん
  • 老化
  • 狭窄症
  • 分離、すべり症
  • 仙腸関節
  • 筋肉のアンバランス
  • 肥満
  • 食事

が理由として挙げられます。

腰痛になる一般的な原因

姿勢


姿勢は非常に大切です。
近年ではスマートフォンの普及にともない、さらに現代人の姿勢は悪くなってきています。
座り方も非常に大切なファクターとなります。
椅子に座る場合、90度の法則というものがあり、これは股関節、肘関節がちょうど90度になるように、また、モニターの位置は首が下を向かなくてもモニター中央が目の高さになることが望ましいです。

また、これが難しかったとしても、例えばキーボードを近づける、パソコンの下に辞書のようなものを置いてモニターの位置を上げるなど、理想的な状態に少しでも近づけてみてください。
また、ずっと足を組んでいること、同じ方向をずっと向き続けていること(モニターの位置が正面にないなど。)、目線が下がりすぎていることなども悪い姿勢を生み出す原因となってしまい、疲れやすい状態となってしまします。

姿勢が良いほうが腰痛になりづらいとはいえ、ずっと座っているとだんだん辛くなってきて、良い姿勢をキープすることができなくなってしまいますよね?
そんな時は一度立ち上がって、下記のストレッチを行うことをお勧めします。
すると、良い姿勢がまたキープしやすくなるので是非一度試してみてください。

また、首の問題がある方も姿勢が崩れやすくなります。
頚椎がうまく動いてくれていない、首の周りの筋肉が固まってしまっているなどで動きにくくなってしまっている場合もあります。

カイロプラクティックでは姿勢の崩れが原因で慢性的な腰痛を患ってしまっている方も多々いらっしゃるため、腰が痛い方に首の施術をたくさん行うということもあります。

ストレス


腰痛は心理的な要因が引き起こす部分もあります。特に悪いストレス(ディストレス)は腰痛を引きおこす原因となります。
ストレスは慢性疲労、睡眠不足(睡眠の質の低下)を招き、さらに強くストレスを感じていると脳内物質であるドーパミンの分泌が少なくなります。このドーパミンは痛みを緩和してくれる効果があります。
さらに、3ヶ月以上続く腰痛があった場合、約80%以上の方で抑うつ状態が見られたという研究もあります。

退行性変性


いわゆる老化です。
関節は動かさないとさびていきます。
ただし老化してしまったから仕方がないではなく、その進行を妨げることは十分に可能です。
筋肉のアンバランスや肥満
腰は体の要です。骨盤には多種多様な筋肉がたくさんついており、それらのバランスが崩れてしまったためにより起こる腰痛の方は非常に多いです。
よく耳にするのが、「腹筋が足らないから。」「太ったから。」ということによる腰痛です。
これは腹筋が足らないという方ももちろんいますが、それ以上に姿勢が悪い状態に慣れてしまって腹筋がうまく使えていない状態になってしまっているか、腹筋が硬くなってしまっていて常に背筋が無理をしなくてはならない状態になってしまっている方が多いです。
また、肥満によって筋肉が落ちてしまいバランスが崩れ、腰椎に力学的負荷がかかってしまい腰痛を引き起こすというケースもあります。

生理前や出産後など女性特有の原因


女性ホルモンの一つにリラキシンというものがあります。これは、卵巣や子宮、胎盤などから分泌され、妊娠中や生理前などに多く分泌されます。これの作用として関節や靭帯が緩み、産道が開き出産が可能となるのですが、この靭帯が緩むことによって体全体、特に骨盤の中心にある恥骨結合の不安定性を生むことから腰痛を生んでしまうケースがあります。
特に産後は靭帯が緩み骨盤が不安定なため歪みを招くことが多く、お腹が大きくなっている状態は力学的に見てもこそが反ってしまうことからくる腰椎の問題や腹筋の弱化、さらには帝王切開でのご出産をされた方は腹筋の問題を抱えたままになってしまうケースが多いです。
よく産後のケアとして骨盤調整に行かれた方がいいといわれているのはこのためです。

食事


これが主として腰痛を引き起こすというケースは稀だと思われますが、腰痛に限らず、痛みを感じやすくしてしまう食生活(動物性の脂やお酒、脱水状態など)というものは存在します。
また、神経痛に良いといわれているビタミンB12(貝類に多く含まれる。)を摂取することや、オメガ3脂肪酸(青魚等に多く含まれる。)を摂取するということも、セルフケアとしては非常に大切になってきます。

けがや病気による原因

過去のけがやスポーツ歴

過去に腰を痛めた経験だけでなく、足を痛めた、首を痛めたなどの既往歴が招く腰痛というものもあります。
特に激しくスポーツをされていた経験をお持ちの方は、偏った筋バランスや、過去のけがをかばいながら生活を続けたことによる正常ではない筋肉や関節の動きのままになってしまい、それが完全に体の癖となっているケースがあります。
また、近年では体幹トレーニングなどが推奨されて徐々に改善がなされてきているものの、昔の過度な筋肉トレーニングが招いた筋バランスの悪さが不自然な体の使い方を招いてしまい、腰痛につながっているということがあります。
足首の捻挫、股関節の痛み、膝の痛みと連動して腰痛が起こる場合もあります。

筋膜

筋膜とは筋肉を覆っている膜状のものなのですが、この筋膜がうまく滑ることによって筋肉はうまく収縮し機能しています。
この筋膜がうまく滑らない、癒着してしまっている、または過去のけがなどが原因で筋膜が別の組織に変性してしまっているということも考えられます。この筋膜が腰痛の原因となっている問題は近年テレビ等でも取り上げられています。
この筋膜の滑りを取り戻し、さらにキープするにはかならず水分が必要です。

椎間板ヘルニア


背骨と背骨の間のクッションである椎間板が強い圧力(悪い姿勢でのようついにかかる重力など)によって外に飛び出し神経を圧迫してしまうというものです。
よく耳にする疾患名ですが、前記の通り、ヘルニアだからといって腰痛がひどく手術をしなければならない、というものでは一切ありません。
もちろん神経痛があまりに長引くと手術をするという手はありますが、近年では保存療法が取られることが多くなってきています。
それは、ヘルニアになった人が手術をしてものの、またヘルニアになったという人が多数いたからです。
(健常者の70%にヘルニアがみつかったという研究もあります。これは必ずしもヘルニアが腰痛の原因になるとは限らないということです。)

がん


がんが腰の周辺や関係のある場所で発生したり転移したりすると、腰痛と似た痛みを出すこともあります。

  1. 年齢が50歳以上
  2. がんの病歴がある
  3. 原因不明の体重減少
  4. 保存療法で改善しない 痛みが4~6週間以上持続する
  5. 安静にしても痛みが軽減しない

これらに当てはまる方は注意が必要です。
楽な体勢がない、原因不明の体重減少などがある場合はすぐに病院へ行きましょう。

脊椎感染症

背骨が細菌に感染して起こる病気で腰痛を感じることもあります。
下記に当てはまる場合は注意が必要です。

化膿性脊椎炎
    1. 持続性の発熱 38度以上の発熱が48時間以上続く
    2. 薬物による静脈注射の濫用歴あり
    3. 腰や背中の激しい痛みがある
    4. 胸の痛みがある
    5. 腰椎手術歴

腰の手術を受けたことがある

    1. 最近の細菌感染がある

尿路感染症、腎盂腎炎、蜂巣炎、肺炎

    1. 免疫不全の状態である

ステロイド剤や免疫抑制剤の使用、糖尿病、HIV感染症、結核

  1. 安静にしても痛みが軽減しない

強直性脊椎炎(日本での発症率は0.007〜0.04%と低い)

    1. 年齢が40歳以下である

発症年齢のほとんどが10〜35歳。特に男性に多い。

  1. 3ヶ月以上にわたり痛みが続いている
  2. 朝方に腰がこわばる
  3. 運動により症状が緩和する

椎体圧迫骨折

脊椎が骨折していておきる腰痛です。
下記をご確認ください。

  1. ステロイド剤の長期使用がある
  2. 年齢が70歳以上である
  3. 骨粗鬆症である
  4. 最近の外傷歴がある

馬尾症候群

膀胱や直腸障害による神経疾患が原因となる腰痛。
下記をご確認ください。

    1. 排尿障害がある

尿失禁または尿が出ないまたは性機能の低下

    1. 排便障害がある

肛門括約筋の緊張が減少または便失禁

    1. 座骨神経痛がでる

下肢(脚)の脱力やしびれ

    1. サドル麻痺がある

肛門や会陰部の感覚の低下(自転車のサドルに触れる部分)

脊柱管狭窄症

背骨にかこまれた管状の空間があり、そこには神経が入っている硬膜というものがあります。
その脊柱管がなんらかの原因により(靭帯の問題、椎間板の変性など)圧迫され、症状として腰痛や下肢痛がでます。
間欠跛行(かんけつはこう)というものが出るのが特徴的で、これは歩き始めはなんともないのですが、しばらくすると痺れやや痛みで歩けなくなり、前かがみで休むことのより楽になるというものです。
また、スリッパが脱げやすい、足に力が入りにくいなどの症状がでることもあります。

分離(すべり症)

腰椎に強い負荷がかかり続けた結果、腰椎の一部が疲労骨折してしまったものを腰椎分離症といいます。
また、さらにそれがひどくなり、腰椎が前方に滑ってしまったものをすべり症といいます。
青少年のスポーツ障害や成人の場合は同じ姿勢を長く繰り返した場合などに起こりやすく、痺れをきたす場合もあります。

仙腸関節

背骨の一番下の部分である仙骨と、その周りにある腰骨の寛骨とで形成される仙腸関節の不具合が原因となって起こる腰痛もあります。この仙腸関節がクッションのような役割を果たしてくれなかったり、歪みが生じたりすることによって腰椎の異常をきたしてしまうというものです。

腰痛の最適な治療方法は?

このように腰痛には様々な原因、要素があります。
腰痛になってしまった場合どうすれば良いのでしょうか。

選択肢としては、病院(整形外科など)、整体、カイロプラクティック、整骨院、鍼灸院、マッサージ、温泉などが考えられます。
さらに、腰痛対策として運動して体を適度に動かすことも大切という情報をしっかりとお持ちの方の中には、ストレッチやヨガ、ピラティス、ジムなどに通いケアするという方法も思いつくでしょう。

病院に行くことは、上記のような大きな病気の可能性がある場合や、痺れがひどくなっている場合に適しています。
なぜならば、レントゲンやMRIといったものは日本においては病院に行ってしか撮ることができないからです。
(海外ではその限りではなく、カイロプラクティックセンターでレントゲンの撮影を行っていたりもします。)

その他(整体、カイロプラクティック、整骨院、鍼灸院、マッサージなど)については、かなり院によって差があるのが現状です。
とてもよく勉強をされている先生とそうでない先生が混在し、はっきりと住み分けもなされていないのが日本の現状です。

腰痛に対してのアプローチ方法も院の分類をまたいで重なってきていて、このタイプの腰痛なら鍼灸院へ!!などのようにくくることは、正直できかねます。

整骨院、鍼灸院と看板を掲げているところには国家資格である柔道整復師の方や、鍼灸師の方がいらっしゃるため、安心感はあるかもしれません。

しかしながら、免許というものは所詮免許にすぎません。
運転免許を持っているとしても、運転があまり得意でない方がいるように、所詮免許なのです。

カイロプラクティックの場合、WHOが定めた教育水準(4年間4,200時間以上)が存在するのですが、日本においては法制化がなされておらず(米国やオーストラリアでは法制化がなされています。)、玉石混合な状況です。
日本でカイロプラクティックを名乗る院のうち、全体の3%未満しかこの基準を満たしていません。
参照: WHOのカイロプラクティック・ガイドライン

腰痛は治すという観点ももちろん大切なのですが、ケアするという観点を持って接するのが一番良いと考えられます。
サプリメントや、髪の毛のトリートメントと同じように、体のケアという観点を持って日々を送ることが何よりも大切なことです。
筋肉や骨格に関してのケアとして、アクティブなもの(ジムで運動をする、ヨガに行くなど。)と、パッシブなもの(カイロプラクティックやマッサージに通う。)があり、このどちらもバランスよく行うことがベストです

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